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真言密教の聖地へ その2

難波から1時間40分あまり、やっと高野山に到着。
 
といっても、ここは高野山の中心部からは外れたケーブルカーの駅で、
第一の目的地へ行くには、まだまだです。
 
高野山駅からバス
に乗ります。
 
ウネウネしたバス専用道を登り、高野山のメインストリートを抜け、たどり着いたのが、
 

 
奥の院

寺院群の東端にある一の橋から二の橋を経て御廟橋まで、約2キロにわたる参道沿いに無数の石塔が立ち並ぶ。御廟橋を渡ると空海入定(にゅうじょう)の地とされる奥の院である。一番奥には空海が今も瞑想されている御廟があり、その手前には信者が供えた無数の灯明がゆらめく燈篭堂がある。空海は62歳の時、座禅を組み、手には大日如来の印を組んだまま永遠の悟りの世界に入り、今も高野山奥の院で生きていると信じている人もいる。「死去」「入寂」「寂滅」などといわず「入定」というのはそのためである。
奥の院参道に沿って並ぶ石塔の数は10万基とも20万基とも言われ、皇族から名もない人々まで、あらゆる階層の人々が競ってここに墓碑を建立した。日本古来の信仰では、山中は「他界」であり、死後の魂の行くところであった。高野山周辺には、人が死ぬとその人の頭髪を奥の院に納める「骨上せ」(こつのぼせ)という風習がある。こうした古来の山岳信仰に、弘法大師の永眠する土地に墓碑を建てたいという人々の願いが加わって、この石塔群が形成されたものと思われる。奥の院には上杉謙信景勝霊屋(たまや)、松平秀康及び同母霊屋、佐竹義重霊屋など、建造物として重要文化財に指定されているものを始め、平敦盛熊谷蓮生房織田信長明智光秀曾我兄弟赤穂四十七士法然親鸞初代 市川團十郎、俳優の鶴田浩二など古今の様々な人物の墓碑や供養塔がある。また芭蕉高浜虚子の句碑もある。
 
ウィキペディアより


 
上記の解説どおり、ここ『奥の院』には、歴史上の名だたる人物、有名企業の供養塔などが、
杉木立の合間合間に立ち並んでいます。
 
早速その中に踏み込んでいくと・・・・
 

 
 
海軍第14期飛行専修予備学生戦没者慰霊碑
 
 

 
散る櫻
 残る櫻
も 散る櫻
 
彼らは20歳前後の学生だったのでしょう。
そういった若い人たちが、そんな形で死んでいかざるを得なかった時代の先に、
僕らが存在していることを忘れてはならないと、ふと思いました。
 
少し先に行くと
 

 
仁侠映画で名をはせた俳優 鶴田浩二さんのお墓が・・・・
 
彼は海軍航空隊の予備士官だったらしい。
 
そんな過去もあって、この場所に葬られたのか・・・定かではないですが。
 
 
少しずつ歩いていくと、
 
奥州仙台62万石伊達家の墓所があって、その次に・・・・
 
 

 
当家?の墓所が、苔むしてたたずんでいます。
 
これだけあると、大名家の墓所といえど手入れが行き届かないのでしょう。
 
他はともかく、当家?の墓所だけでも何とかして欲しいものです。
 
さらに杉木立の中を歩いていくと、薩摩島津家・備前岡山池田家・美作津山森家・山口萩毛利家などなど、
名だたる大名家の墓所が並び立っています。
 
そして、そんな中に忽然と現れたのが、
 

江崎グリコ株式会社墓所
 
創業者の江崎利一氏と従業員の物故者が葬られているようです。
 
ここへ墓所や供養等を建立するのは、一種のステータスなのでしょうかね?
 
企業の墓所・供養塔もここからは増えてきます。
 
先に進みます。
 

 
 
ここです。誰の墓所か分かりますでしょうか?
 
 

 
 
甲斐の武田信玄・勝頼父子の墓所です。
 
滅びた家といえど、立派な墓所です。
 
歴史上の人物、有名企業の墓所・供養塔はまだまだ続きます。
 
今宵はこれくらいで・・・・
 
 
 
 
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コメント

No title

へえーー、武田家の墓所があるとは、鶴田浩二さんが、予備仕官だったとは、初めて知りました。

No title

他にも大大名から小大名、、宗派を問わずに有名な僧侶などなど多くの墓所がありますよ!
しかし、有名芸能人とかの墓所も多いかと思えば、これが鶴田さん以外は見当たらないんですよね。

No title

良寛も、自分の死後、あんな形で、辞世の句「散る桜 残る桜も 散る桜」が、日本国民の心に残るとは思っていなかったでしょうね。
日本国のために、命を落とされた英霊の方々は、今の日本をどのようにみておられるでしょうね?

思い出しました。
小学校の頃、あまりにも悲しくてぼくは、バス待機をしたと思います。みんなが墓所見学の間、一人バスガイドの説明で落ち込んでいました。それが、「散る桜。。。」

No title

そうです。ここは昔の武将の憧れの墓所なんですね。実際にお骨は納骨していないにも拘らず墓石を、と言うのがステータスだったのですね。
確か「春日の局」の墓もあったような・・!?

No title

じょんしいさん、どこで誰によって使われるか分からないものですね。
無念にも命を落とされた方々は、草葉の陰からどんな思いで今の世の中を見ているのですかね?

この句ですが、ホント言いえて妙ですよね。

No title

チョイ悪親爺さん、どうも高野山に墓を立てるのは一種のステータスみたいだった様ですね。
案内板がなくてどこにあるのかよく分からなかったですが、春日局もあったみたいです。

No title

高野山は高校の修学旅行で宿坊に泊まった時に行った一度だけなんです。奥の院には行きたかったんですが、団体行動だったんで行けませんでした。いつか行ってみたいです。

No title

はまっ子さん、僕らのような歴史好きだと、寺院なんかよりこちらの方が興味を惹かれますよね。
難波からだと2時間余りかかりますが、行くだけの価値はあると思います。
来阪の際は、足をのばされてはいかがでしょうか?

No title

歴史上の有名人の供養塔が在るのは聞いていましたが、こんなにたくさん在るんですね?ビックリです。
伊勢神宮とはまた違った武士の聖地なのかも。興味アリアリです。
でも、MissXさんも歴史好きで良かったですね。ポチ☆

No title

ここには有名無名の方々の墓所や供養塔などで約20万基もあるそうです。
いろんな人たちにとって、死後に訪れるメジャーな場所なのかも?
それとMiss.Xは、全く歴史には興味がないようです。

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プロフィール

大納言兼加賀守

Author:大納言兼加賀守
ブログ創業 2005年7月です。

2019年12月のYahoo!ブログ終了と『令和』改元に伴い、FC2ブログさんへ移管しました。新型コロナウィルスはGW明けから5類相当以降しましたが、これに油断せず、手洗い励行で感染防止を心がけたいと思います。
2023年 今年は大河ドラマ『どうする家康』の現地調査を中心にアチコチと訪問しています。

写真は高校の文化祭の時に撮影したものです。

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